広域通信網運用調査と被災地視察 平成21年4月〜10月


いなべ非常通信ボランティア

広域通信網運用調査と平成19年3月25日に発生した能登半島地震2年後の被災地状況の視察を兼ねて平成21年4月から8月にかけて複数回実施しました。

写真は4月29日、輪島市門前町の総持寺入り口付近

北陸道 徳光PAにて

金沢、かほく市局とアクセスが可能

能登半島有料道路 概略地図

 

能登有料道路 高松SA{道の駅高松}

この付近は金沢市に近く送受信レポートは安定していた。

ここから望む日本海が大変美しい。

輪島市門前総合庁舎

垂れ幕には「3.25能登半島地震・がんばる輪島」と書かれていた

輪島市門前会館

同、門前会館は震災時には避難所となった所。

 

 

総持寺正門、災害復旧工事のため防護されていた。

総持寺拝観受付

 

看板には今回の能登半島地震で寺内のすべての諸堂、仏具が被害を受け、復興には40億円超程度が必要で、皆さんの支援が必要と訴えていた

総持寺祖院 山門 

この総持寺は元亭元年(1321)開寺 後、明治31年(1898)大火で70余りの堂塔をことごとく焼失したため、本山を神奈川県の鶴見に移し、ここは祖院として再興された。今回の地震で僧堂が崩壊した、現在再建中。

 

 

山門入り口に地震直後の写真が展示されていた。

法堂正面 現在復旧工事が進められている。

参道には亀裂が。

通路には被災状況の写真が展示してあり、皆さん驚いて見ていた。

同、災害状況写真の展示パネル。

法堂の石垣がずれている。

 

同、損傷箇所

同、

同、石垣の損傷が大きいところは当時のままで、ブルーシートが覆ってあった。

傾いた状態の塀

地震被害の激しかった門前町道下地区の現在

門前町走出地区で見かけた手打ちそば店

築140年のお店は震災2年前に柱を2本増やし壁の中や各席などに11箇所に筋交いを入れたことで一部の筋交いが外れたが天井や壁が崩れるのを防いだ、周辺の商店や家屋、土蔵は崩れ落ち、近くのお寺も倒壊し、もうもうと土煙をあげていた、倒壊は免れたが、現在、お店は新しく建て直したとのことです。

同、現在の町並みは、震災による影響はまったく見当たらない。

同、道下郵便局付近

当時、避難所となった門前西小学校入り口付近

門前町道下地区の仮設住宅

訪れた4月29日の時点では若干名の方が今月いっぱいで明け渡しの為、跡かたづけ作業をされていた。

この仮設住宅は能登半島地震復興支援映画「能登の花ヨメ」のロケ地として実際に使用され、被災された方々を大いに勇気付けた、と伺っている。

同、能登半島地震復興支援映画「能登の花ヨメ」 北國新聞社 石川ロケ報道写真集より

この門前町道下仮設住宅に入居しているお年寄りや児童がエキストラとして出演したとのことです。

同、仮設住宅に隣接された「心のケアハウス」、ここは仮設住宅に入居された方々の健康づくり、などの拠点として活用されていたとのこと。仮設住宅の撤収に併せて本年4月いっぱいでここも閉鎖するとの事でスタッフの方が、撤収作業をされていた。

通信基地局

今回の広域通信網調査を後方支援した三重県いなべ市のデーター通信基地局

7月20日 北陸高速道路、北鯖江PAにてここからは通信網にアクセスできず残念。

同、PA

ダッシュボード上に設置したGPS送受信装置

7月20日 ふたたび訪れた輪島市門前町

同、総持寺参道入り口

同、山門 前回の訪問時より緑がまぶしい。

同、この建物は文化庁より登録有形文化財に指定されている。

門前町道下の仮設住宅地跡

今回訪れた時には仮設住宅は完全に撤去され更地になっていた。

同、諸岡地区健康増進広場施設

同、仮設住宅跡の通路板には「能登半島地震の支援アリガトウ」と書かれていた。

門前町深見漁港付近

夕闇迫る門前町「道下サンセットパーク」

日本海に沈む夕日が絶景。

同、能登半島案内板

同、門前町案内板

8月8日 北陸高速道路 木之本IC前にて

三重県いなべ市〜岐阜県関ケ原市間は主に名古屋局と三重県北勢局が概ね追尾した。また、伊吹〜長浜〜木之本町間は米原、彦根、近江八幡、大津周辺局がカバーして頂いた、北国街道国道365号線では滋賀県の椿坂峠までアクセスが確認できた。

同、杉津PAにて

同、南条SAにて

杉津SA,南条SAともアクセスは出来なかったが、受信は何とか出来ていた。

能登半島有料道路 西山PAにて

ぎりぎりながら通信網にアクセスした

同、別所岳SAにて

ここは海抜が高く、無線運用としては長距離伝播であったが石川県かほく市局とアクセスに成功した、結果としては、ここが8月8日現在のアクセスの北限となった。

能登半島有料道路、横田料金所前にて 午後6時56分調査終了 帰路に着く、今回の調査で広域通信網の可能性を確認できた、今後もこのような調査を継続していく必要が有ると考えている。協力いただいた各局に感謝します、有難うございました。

平成21年10月27日通信訓練参加  本年4月以来進めてきた広域通信網運用調査の集大成として日赤石川県支部 無線奉仕団が輪島市で実施した通信訓練に、三重県内より遠隔地情報収集訓練として参加をさせて頂きました。運用中の車載無線局

同、石川県輪島市門前町周辺に通信訓練の為に展開中の無線局を捕捉した。

10月27日午後1時ごろ

同、展開中の3局の無線局を確認、

輪島市門前支所から運用中の無線局を確認した。 同 午後1時30分ごろ

通信訓練に使用した通信機材

10月27日 午後3時30分 訓練終了 受信した最終データー  今回の実働訓練に参加して、この広域通信網が有効に機能することが確認出来た、遠隔地からの情報収集手段の一つとして期待されている。訓練に参加された皆さん、お疲れ様でした。     以上