被災地視察と広域通信網電波調査

〜 長野県北部地震 、新潟・福島豪雨災害 〜


平成23年8月14日〜8月17日








平成23年8月14日から17日にかけて、東日本大震災の翌日3月12日に長野県で発生した「長野県北部地震」と「7月下旬に新潟県で発生した「平成23年7月新潟・福島豪雨災害」の被災地を訪ねました。

道の駅「信越 さかえ」にて




三重県北勢地域で活動している防災ボランティア団体「防災一座」の皆さんに同行し、被災地を訪ねさせて頂きました。
  8月14日午後8時30分三重県を出発。

 三重県〜湾岸道〜中央道〜長野県栄村〜新潟
 県津南町〜十日町市の道順に視察を実施した。
  8月15日午前4時半、長野県飯山の道の駅 
  「花の駅千曲川」にて。



午前5時ごろ長野県栄村到着、災害復旧工事が行われていた、ここは長野県北部地震の震源地です。

長野県栄村役場。

 


栄村の国道117号線は地震災害による影響で、路上が波打っている箇所も多く、路肩も不安定で車の走行には注意が必要な状況であった。

長野県栄村、災害復旧現場、
 震災後、村外で非難生活をされている方も多く、
 帰村するかどうか悩んでいる方も多いと聞く、。



平成23年3月11日発生した東日本大震災の余震と言われる長野県北部地震が翌日の3月12日の未明に発生した、その震源地であるここ栄村では、ようやく災害復旧工事が本格化したところであった。

 道の駅「信越さかえ」には国道117号線での地震災害の復旧工事の進捗状況が案内されていた。。  



ここを通過すると新潟県に入る。

新潟県津南町被災現場 信濃川右岸



国道117号 路肩は危険

新潟県津南町 市街地進入

 


津南町通過

これより新潟県十日町市

 


十日町橋通過

橋を渡るといきなり被災現場が現れた。

 


被災状況地

法面崩壊 小泉地区



  午前6時 十日町市松代に到着  

道の駅 ほくほく会館

 


ほくほく線 松代駅

ほくほく線

 

  


ほくほく線 高速車両通過

ほくほく線 全線図


 


まもなく奴奈川小学校

奴奈川小学校到着



松之山、室野地区到着

危険判定の住居表示 この地区も被災地。



棚田の里の案内版 

峠の棚田。
豪雪地帯特有の豊富な清水と澄んだ空気、地質、気候、丁寧なコメ作りと、この地方でとれるお米がおいしい理由が良く分かる、お昼に頂いた塩だけのおにぎりは忘れられないほど格別でした。



松之山地域

松之山温泉郷進入


  


松之山、浦田地区総合センター

路肩崩壊、今年7月の福島・新潟豪雨水害の影響です。

 


松之山地区 道路表面には亀裂やゆがみが目立ち、路肩も崩壊場所が目立った・

城川ダム入り口



城川ダム 水門付近

城川ダムの案内板前にて



このダム施設も水害の影響を強く受けた所

松代総合センター前にて



十日町市松代青少年研修センター

研修センターにて、松代総合センターの職員から施設の説明を受けてているところ。



 長野県北部地震の爪痕 
土石流災害現場 、津南町辰ノ口にて

同、辰ノ口にて、土石流の発生が震災以来続き、4次災害の発生が予想されている。



8月15日午後6時、本日の視察予定終了
宿泊地である松之山天水越地区に到着。

本日の広域通信網電波調査の結果
中央道や国道117号はもとより十日町市内でもアクセス状態は予想以上に良好で平均80%以上と高確率であった、。


平成23年7月に発生した新潟・福島豪雨災害で、ここ十日町市でも甚大な被害が発生した。

23年初頭には新潟豪雪災害が発生、3月12日未明の長野県北部地震、さらにこの豪雨と災害は休みなく続いた。

7月29日午後8時〜9時には市内の時間当たりの最大雨量が121mmを記録した、         

十日町市報8・10「とおかまち」より。



8月16日午前 松ノ山地区のマリア観音を訪ねた。

松之山、松口橋付近



同、松口の名水。

松之山地区 美人林


 

  


日本三大ブナ林 「美人林」

 「 美人林 」入り口付近


 

  


すらりとしたブナ林は、日本一美しいといわれ美人林と命名された、日本三大ブナ林の一つ。

 被災地を訪ねるのは、いつもつらい場面に遭遇することが多いのだが、この時ばかりは新鮮なオゾンをたっぷり吸い込んでメンバーも楽しそうでした。


 

  


森の学校「 キョロロ 」 に倒着

十日町市立里山科学館 
    越後松之山「森の学校」キョロロ前にて


 

  


松代地区 孟地 土石流現場

松代地区 中子 災害場所


 

     

松代地区、 小脇付近水害現場

同、中子地域付近  渋海川護岸の崩壊。


 

  


松代地区 室島

松代地区 室島集落センター


 

  


室島 案内板。

 室島橋にて 地元の方から水害の被害について、 お話を伺っているところ


 

  


川西地区 川西ステージ

川西地区で活断層調査実施中


 

  


調査車両、計測部 ・振動波を地表に与えているところ。

 関係機関、研究機関、報道関係など多くの方が見 守る中、調査は粛々と実施されていました。


 

  


データー収集車、 調査車両からの調査データーを無線を使って、この収集車で受信している、受信音から推定するとFSKモードか?

データー収集車内部 計測機器がずらりと並ん   でいる。


 

  


川西地区で見かけた日本の原風景

 川西地区にある多目的モニメント館「光の館」
大変不思議な建物で宿泊も可能です。


 

  


十日町市本町の 「FMとうかまち」に打ち合わせのため伺いました。

 コミニティーFM放送局「FMとうかまち」 は平成18年2月に開局 周波数78.3 MHz 送信電力20Wの本局と中継局5局を市内全域に展開させている。


 

放送スタッフと打ち合わせ中のメンバー


 

放送中の「 FMとうかまち 」スタジオ前にて。
今年発生した3.12長野県北部地震や7.27新潟水害では災害報道に全力で取り組まれたとのことです。
「FMとうかまち」では十日町市からの依頼で、市内全世帯に緊急告知受信用の78.3MHz専用ラジオを平成21年度より無償貸与している、このラジオは市役所や消防署からの緊急放送をこの放送に割り込ませ自動的に電源が入り大音量で流れるもので平成23年度中に全戸配布を完了する予定とのことです。  訪問時には大変お世話になり有り難うございました。


 

  


十日町市街地 進入

7月27日に発生した新潟・福島豪雨水害の被災地の一つである十日町の市街地を訪ねました。   画像は市民体育館前にて。


 

  


豪雨による法面の崩壊現場

土石流の発生で水位がさらに増加した。


 

  


豪雨水害現場、川原町にて

この地域は1.8メーターまで水が来たと地元の方が話されていた。


 

午後6時30分今回の調査活動はすべて終了。

新潟豪雪災害、東日本大震災関連、新潟・福島豪雨災害と今年は災いの年といってよいほど日本各地が災害に見舞われた、その多くの被災地では今なお多くの方が苦しい状況にあることを実感させられた、そして、何一つ不自由を感じない日常を過ごす西日本の人間に、被災地が何かを訴えているような思いを抱きながら、被災地を後にした。


帰路時における広域通信網アクセス状況

帰路時は4分の1λのマグネットANTを使用したにもかかわらずアクセスは好結果だった、これによって、このルートが通信網として実用域であることを確認できた。

今回の被災地訪問に際してお世話になりました、関係機関や自治体、多くの協力団体の皆様、ありがとうございました、この結果を関係団体と共有しながら今後の活動に反映していきたいと思っています、今後ともご支援を宜しくお願いいたします。

                   活動記録終了